どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。『秒速5センチメートル』

えすえいち

『秒速5センチメートル』とは?…こんなアニメです!

※惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を題材にしている作品
※かなり静かで落ち着いた雰囲気のある恋愛ドラマ
※主人公が小学校から社会人までの間、1人の女性を想い続けた物語

記事の信頼性は?
この記事は、1日1クールアニメを見ているアニメオタクが執筆しています。
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ジャンルとあらすじ

『秒速5センチメートル』とは?

新海誠による2007年のアニメーション映画

新海誠の第3作目の劇場公開作品にあたる。題意は「桜の花びらが舞い落ちる速度」

新海が監督・原作・脚本・絵コンテ、および演出までを手掛けた劇場作品で、

惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を「桜花抄」、「コスモナウト」、ならびに「秒速5センチメートル」という短編3話の連作構成で描く

■ ジャンル…ドラマ、青春、恋愛
■ 年代…2007年3月3日

■ 話数…63分
■ 原作…新海誠
■ 制作 / 監督…コミックス・ウェーブ・フィルム / 新海誠
■ 公式…秒速5センチメートル

引用 秒速5センチメートル – Wikipediaより

『秒速5センチメートル』を見れるサイト

U-NEXT
dアニメストア
Amazonプライム

えすえいち
『秒速5センチメートル』とは…どんなアニメなんですか?
みゃんこ先生
人間関係や恋愛模様も時間が経つと変化をする。そんな当たり前じゃが切ないことを教えてくれる作品じゃな

CHARACTERの紹介

遠野 貴樹(とおの たかき) 声 – 水橋研二

「桜花抄」「秒速5センチメートル」の主人公。

小学3年生の春に、世田谷の小学校に親の仕事の都合で転校してきた。その1年後の春に、同じクラスに転校してきた明里と初めて出会う。

引用 秒速5センチメートル – Wikipediaより

篠原 明里(しのはら あかり) 声 – 近藤好美(第1話) / 尾上綾華(第3話)

貴樹の初恋の相手にあたる少女。

貴樹の片想いではなく、幼いながらも両想いの仲であった。小学4年生の春に、貴樹と同じクラスになる。

引用 秒速5センチメートル – Wikipediaより

澄田 花苗(すみだ かなえ) 声 – 花村怜美

「コスモナウト」の主人公。

貴樹と種子島の中学で同じクラスになった少女。中学2年生の春、東京から転校してきた貴樹に他の男子とは違う雰囲気を感じ取り、恋心を抱くようになる。

引用 秒速5センチメートル – Wikipediaより


あらすじ

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。

二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。

 

そんなある日、大雪の降るなかついに貴樹は明里に会いに行く……。

 

貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」

その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」

そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」

3本の連作アニメーション作品。

秒速5センチメートル 公式サイト

えすえいち
この作品は3本が一つとなったアニメなんですか?
みゃんこ先生
そうじゃ。全部で3話あり、それぞれ小学生編、中高生編、社会人編と物語が分かれておるぞい

こういうところは注意か…も?

「かなり静かな物語のため激しい展開が好みの方にはあわない…?
全話、淡々と物語が進行していきます。アップダウンがあまりなく静かに時が過ぎていくそんな作品です。

そのため激しい展開(イラッとさせたりスカッとしたり)はほぼないです。

そのため見る人によっては退屈に感じてしまうかもしれません。(静かな雰囲気の恋愛ものが好きな方にはとてもオススメで)

えすえいち
かなり静かな雰囲気の作品でしたね。
みゃんこ先生
そうじゃな。じゃからあまり子供向けではなく大人向けの作品じゃな

どんなところがオススメ?

「淡い恋心と美しすぎる背景、そして雰囲気が抜群に良い作品。
遠野貴樹や篠原 明里、澄田 花苗の相手に対する淡い恋心と背景がとてもきれいな作品。

相手を想う気持ちはもちろん、そのしぐさや何気ない言葉、背景の映し方、雑多のSEや、独特の間が、とてもリアルです。

「あぁ~あるある」的な東京の日常風景(街並みや道路、駅、電車)をこれでもか!というほど見せてくる作品です。

そしてその中に遠野貴樹たち登場人物たちが物語を繰り広げていく。

ちょっと現実にありそうなストーリーをアニメで見ている不思議な感覚になりました

妙にリアルな恋愛模様と雰囲気を漂わせているアニメです。

えすえいち
背景が抜群に綺麗でしたね…!?
みゃんこ先生
雰囲気というか空気感というか妙にリアルじゃったのう

個人的な感想

「淡い想いを過去にするための物語」
秒速5センチメートルという作品は主人公・遠野貴樹が小学校から社会人までの間、1人の女性を想い続けた物語です。

60分の物語の中に3話組み込まれており、1話でお互い知り合って意気投合そして転校。
転校した鹿児島で遠野貴樹を別の女の子視点で描かれた2話。
そして舞台は再び東京。社会人となった遠野貴樹の今の生活を描く3話。

小学校で彼女と知り合い、意気投合、転校、離れ離れ、遠距離、次第に連絡を取り合わなくなり…、そしてお互い社会人に。

小学校の頃あんなに仲良かったのに、今では連絡も取り合わない、今何をしているかも知らない。

そんな淡い想いをずっといつまでも引きずって引きずって大人になっていった物語。

けっこうというか、かなりリアリティがある作品かなと思いまます。

過去を思い出してちょっと心の奥がチクッとした内容でした。

 

個人的には過去に囚われすぎている人ほど見たほうがいいと感じた作品です。

「そういえばこんな過去があったなぁ…」と懐かしむならいいですが、「どうしてあの時…」など、過去の想いに囚われすぎると”今”を生きることができない、そんなことを伝えようとしてくれた作品だと思います。

過去を思い出すのも良いけど、大事なのは”今”だよ。

そんな気持ちにさせてくれたストーリーでした。

えすえいち
これは誰もが体験しているのではないでしょうか?
みゃんこ先生
昔はあんなに仲良かったのに今ではもう連絡をとりあってない。あるあるじゃな

『秒速5センチメートル』予告編

新海誠 公式twitter

秒速5センチメートルのまとめ

とても美麗な背景に登場人物たちのリアルな描写がかみ合った作品でした。

新海誠監督といえば『君の名は。』や『天気の子』で有名ですが、それら有名作品を世に生み出すまえの作品。
監督・原作・脚本・絵コンテ、および演出までを手掛けた劇場作品。

「2007年にこれだけのものを作っていたのか…」と驚くとともに後の新海誠監督の片鱗を見ることができた作品でした。

まだ見たことがない方は騙されたと思って覗いてみてはいかがでしょう?

みなさんの時間が有意義で楽しめるものになってもらえたら幸いです。それではまた別の記事で!

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