出会いは最低だったのにいつの間にか一目惚れ…【好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜】

今作の主人公・瀬戸口 雛（せとぐち ひな）前作の男性主人公・優の妹です。そして前作の女性主人公・夏樹の弟、榎本 虎太朗（えのもと こたろう）。この2人と前作で失恋してしまった綾瀬 恋雪（あやせ こゆき）にまつわる物語。

今作は前作より少し前の時間軸から物語が語られていきます。前作の主人公とヒロインの妹、弟にスポットが当たっている物語。ようは大筋のストーリーでは語られなかった横道のお話。「一方こちらでは…こんなことが起こっていた」的なイメージをしてもらえれば分かりやすいかと思います。

物語の内容はというと…

中学生1年生の瀬戸口 雛（せとぐち ひな）は突如廊下で中性的な外見の中学3年生の綾瀬 恋雪（あやせ こゆき）とぶつかってしまう。そこから瀬戸口 雛は綾瀬に一目ぼれ。ただ肝心の綾瀬は、前作のヒロインこと夏樹のことが好きで…。そしてその夏樹の弟・榎本 虎太朗（えのもと こたろう）は瀬戸口 雛（せとぐち ひな）のことが好きで…という三角関係がメインのお話です。

前作のラスト、夏樹と優の告白シーンをを聞いて失恋してしまった綾瀬。ただどうしてそうなったのか？そこに行くまでの過程を瀬戸口 雛（せとぐち ひな）の目線で語られる物語です。

先ほども述べた通り前作（ずっと前から好きでした。）の外伝的作品です。ですのでこの作品（好きになるその瞬間を。）から初めて見る方は？？となってしまいます。（まぁいわゆる続編みたいのものですので）
見る際の注意点として1作品目（ずっと前から好きでした。）を見てからこちら（好きになるその瞬間を。）を見ましょう。じゃないと私のようにまったく理解できずに？？？っとなってしまいます。まさか続き物だとは思ってもみませんでした…。反省です。

もう一つ注意点があるとすれば、前作とは比べない様にしたほうがいいです。

あくまで前作はあれで綺麗に終わっています。こちらはその別視点のストーリーです。
まぁ…ようは前作が綺麗にスッキリする物語なのに対して、こちらは結末が決まっていて、なおかつ失恋することが分かっている物語なので、どうしても比べるとこちらは最後がモヤっとしてしまいます。
本音をいえば主人公たち以外のキャラクターの掘り下げが浅く感情移入するまえに物語が終わってしまう。そこだけがちょっと…なぁ…と思うところでもありました。
ようは比べるのではなく物語単体で見る事。これは外伝的な物語ということを認識して見れば楽しめるかと思います。