※諸国を巡る謎の薬売りの男いた。 |
※彼はモノノ怪を斬ることができる退魔の剣を携えていた。 |
※妖(あやかし)が現れる場所に訪れモノノ怪を斬っていく和製ホラーアニメ |
ジャンルとあらすじ
『モノノ怪』とは?
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~INTRODUCTION~ |
「真(まこと)」「理(ことわり)」「形(かたち)」を見極め、 モノノ怪を斬ることのできる退魔の剣を持つ、謎の男「薬売り」。 真とは事の有様、理とは心の有様。 そして、ものの形を為すのは、人の因果と縁(えにし)。 剣に導かれてか、己の意思か、 薬売りの行く手には必ずモノノ怪が剣が抜き放たれ、 あまたの妖異と対峙するとき、浮かぶこの世のはれとは・・・? |
キャラクター紹介
薬売り / 声 – 櫻井孝宏 | |
本作の主人公である謎の行商人。本名・年齢・素性などは不明。本人曰く「ただの薬売り」。本人は自分を「人間だ」と言うが、耳が長く尖っており、犬歯も牙のように大きく鋭い他、退魔の剣や船幽霊などの人ならざる者の声を聞ける、時代が変わってもほぼ同じ外見で現れるといった人間離れした身体的特徴がある。 |
オススメどころは?
・なぜモノノ怪が現れたのか?ミステリー小説のように事件を追っていく和製ホラー |
個人的な感想
【めちゃくちゃ人を選ぶが刺さる人には物凄く刺さる。独特な世界観と絵柄を持った和風ホラーアニメ】 |
・かなり人を選びそうな作品 絵柄や世界観、ストーリーどれをとっても雰囲気がとてもいいのですが人を選びそう。最初見た感想をこれでした。個人的にはこの独特の世界観や雰囲気はかなり好きなのですが万人受けは難しい。かなり突き抜けてる作品。そういった感覚になった作品です。 絵で例えるなら浮世絵みたいなイメージです。万人受けする絵ではないですが突き抜けてるため海外では大人気。そういった独特で不思議なホラーが展開されます。 物語の大きな構成は5つの短編からオムニバス形式(短編を集め、全体として一つの作品となるように構成したもの。)で語られる作品です。ようは日本の怖い話 怪異にまつわるお話を「座敷童子」「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺(ぬえ)」「化猫」という5つの怪異エピソードを、主人公の薬売りが解決していくといった物語です。日本の怖い話(怪談)が好きな人にはもってこいのお話です。 ・ざっくりとあらすじを解説すると ただこの退魔の剣、すぐには抜けない。ある3つの条件が揃って初めて抜くことができる。 剣を鞘から抜くためにはモノノ怪の形(かたち)・真(まこと)・理(ことわり)の三つを知ることが必要。つまり、モノノ怪の正体を知ること。なぜモノノ怪が現れたのか?原因は何なのか?ある意味ミステリー小説のようにそこにいる人間たちから事情聴取していきます。 ただ普通のミステリーとは違い、その場には妖(あやかし)も存在しているため、生半可な事情聴取ではなくホラー的な話の聞き方をします。(ここがゾクっとします)人間の内側に隠している感情をあらわにしてモノノ怪を出現させる。それを薬売りさんが退魔の剣で斬って物語を解決する。これが一連の話の展開です。毎回このような話の展開で物語が進んでいくため起承転結がとてもしっかりしています。とてもわかりやすいです。「あぁ…だからモノノ怪が現れたのね」「うぉ…この話はえぐいな…これれはモノノ怪も取りつくわ…」などゾワっとする話が多い和製ホラー作品です。怖い話が好きな方にはけっこうおススメです。 ・作品の内容ではなく絵柄ついて この『モノノ怪』という作品の最大の特徴として独特の絵柄があげられます。他の作品では見られない和紙の質感を取り入れています。和風をベースにした独特な世界観を支える美術やデザインのため評価がとても高い作品です。
各章で絵柄を変えている、非常に挑戦的な作品です。内容のほかにもこの独特な絵柄のため大衆には受け入れがたいかもしれませんが、好きな人にはかなり刺さる絵柄だと思います。 最初は抵抗感があったのですが、次第に好きになっていき今では非常に好みの絵柄とし受け入れることができました。他の作品とは違う独特の路線を突き進んだ『モノノ怪』是非一度覗いてみてはいかがでしょう? |
モノノ怪のまとめ
独特の世界観と絵柄と和製ホラーが融合した『モノノ怪』をご紹介しました。
非常に好みが分かれそうな作品ですが、突き抜けた絵柄と物語で刺さる人には物凄く刺さるだろうな、と感じた作品でした。
一風変わった絵柄、ゾワっとする怖い話(怪談)が好きな方にオススメの一品です。
みなさんの時間が有意義で楽しめるものになってもらえたら幸いです。それではまた別の記事で!