死んだはずの主人公が奇跡がもたらす。二人の恋の行方は？【きみと、波にのれたら】

きみと、波にのれたら　公式サイト

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わりと辛辣な感想を書いていくので見たくない方はブラウザバックでお願いします。

この作品は付き合いたてのカップルにはオススメ。ただそうじゃない方、特に独り身の方には少々堪える作品となっております。

物語の冒頭はヒロインがこの街に引っ越してきた描写から始まり、海が綺麗な街だな…とか、サーフィンのアニメカッコイイなぁ…とか、全体的に海や波、青を基調としている夏を感じさせてくれるアニメだな。という印象を受けるのですが、開始15分あたりで主人公と出会い、そのまま良い感じになり…案の定、そのままリア充タイム（イチャイチャシーンを見せられる）に突入します。

ヒロインと主人公が出会ってからの付き合うまでの過程を見せつけられるのですが、（そのシーンで流れる曲が2人でカラオケをしてる風の曲が最高にイラッとさせてくる…）とんでもなく2人の態度が鬱陶しく感じます。「え！？君たち最初あんなサバサバした性格だったじゃん！？それがなんでこんなアホみたいに…」とギャップ驚かされます。

2人でイチャイチャする分には良いのですが、「私たちいまとても幸せです。ウェーイ！」っていうシーンを長々と見せられるため、え？なんでこんなに今煽られてるの？って受け取ってしまいます。（個人的に）

正直ふたりのリア充ぶりがまぶしすぎて目がつぶれるかと思いました。これは…一体何を見せられているんだ？ごめん！それは実写の恋愛映画でやってくれ…。と、思いながら見ていました。

とまぁ冗談はさておき、冷静になって見て見ると、序盤で主人公とヒロインに滅茶苦茶ヘイトが集まります（集団（視聴者）から攻撃目標（注目される）になること）この手法は本来イラつかせる敵キャラや、やられキャラにやる方法です。人をイライラさせる敵キャラが、ざまぁみろ！となる方法でやられる。そんな方法なのですが、それをあえて主人公とヒロインにやる。ということはこの後この2人に悲劇が起るんだろうな…と予想できる。

案の定、リア充爆発しろシーンを見せつけられたあと、主人公が海に溺れて死にます。え、いやあの…確かにリア充爆発しろとは思ったけど、まさか本当に爆発するとは…。
ヘイトを集めた敵キャラがやられるシーンとかならスカッとなる場面も、主人公が死ぬとなると、え…まじか…。と喜べない。リア充爆発しろとか思ってなんかごめん…。となり若干引きます。その後悲しみにくれるヒロインの前に、水の中だけですが主人公が現れる不思議な現象が起ります。ようは守護霊のような存在？としてヒロインを守ってくれるというお話になっていきます。

本当はここからが本編のスタートで面白くなっていくと思うのですが、いかんせん序盤でスタートダッシュに失敗。そのままズルズルいって主人公とヒロインに感情移入ができず見ててあまり楽しめなかった作品です。（ただ、中盤から後半のストーリーや映像美だけ見るととてもよく描かれていました。最初だけが個人的にきつかっただけにちょっともったいなかったと思える作品）

2人が出会うまではとても良いんです。ただ、出会った後、ヒロインと主人公が互いに好きになるところから亡くなるまでとても急すぎて、二人に感情移入が全くできなかった。
私個人の意見ですが、楽しめなかったポイントはそこなのかな…と思ってしまった作品でした。

ただ逆を言うと、この2人が付き合う部分を脳内で補完できる人（付き合いたてのカップル）は自分たちと投影することで、感情移入がしやすく楽しめると思います。

結論を言うと、独り身の方が見るとリア充オーラで爆発する。そういった作品です。ちょっとこのストーリー考えた人…表に出ろ！と思った作品でした。