儚くも愛おしい。それが落語(じんせい)【昭和元禄落語心中】

えすえいち
【昭和元禄落語心中】とは…こんなアニメです!
※昭和50年、落語が絶頂期を過ぎ、テレビや漫才ブームに圧されていた時代。
※刑務所帰りの元チンピラは八代目有楽亭八雲が演じる落語を聞いて弟子入りを申し出る。
※なんとか付き人として許され、彼は与太郎の名を与えられ落語の世界に身を投じることになるが…

記事の信頼性は?
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ジャンルとあらすじ

『昭和元禄落語心中』とは?

昭和元禄落語心中』(しょうわげんろくらくごしんじゅう)は、雲田はるこによる日本の漫画で『ITAN』(講談社)2010年零号(創刊号)から2016年32号まで連載。第17回2013年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回(2014年度)講談社漫画賞一般部門、「落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を織り交ぜた清新な表現に対して」2017年、第21回手塚治虫文化賞新生賞をそれぞれ受賞している。

戦前からバブル以降まで、細やかな表現を特徴とする孤独・孤高な男と、対照的な立場・才能の持ち主とが同門で出会い、落語の将来不安とそれぞれの芸を追求する流れの中で、同門関係・色街と男女・疑似家族・ファンなどが絡まりながら、男達の話芸・落語への存在のかけ方が描かれる作品。

■ジャンル…人間ドラマ/落語
■ 年代…第1期:2016年1月 – 4月
■ 話数…第1期:全13話+ OVA2話

■ 原作…雲田はるこ
■ 制作 / 監督…スタジオディーン / 畠山守
■ 公式…昭和元禄落語心中

引用元「昭和元禄落語心中」 – Wikipedia

【STORY】


刑務所の落語慰問会で見た

大名人・八雲の「死神」が忘れられず、

出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。

拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、

八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。

八雲と小夏には他人が容易に触れられない

因縁があるらしく・・・。

えすえいち
先生!『昭和元禄落語心中』とはどんなアニメなんですか?
みゃんこ先生
落語にまったく興味がない人でも楽しめる、落語を通じて成長していく人間描写に焦点が当たった作品じゃな

登場人物は?キャラクター紹介

与太郎(よたろう)声 – 関智一

元チンピラ。刑務所服役中に聴いた八代目八雲の落語に感動し、出所直後にその足で八雲の元へ向かい、弟子入りを志願する。天真爛漫な性格だが、世間知らずで間抜けな面があるため、八雲に「与太郎」と名付けられる。

画像引用元「株式会社スタジオディーン」公式サイト

有楽亭 八雲(ゆうらくてい やくも)声 – 石田彰

「昭和最後の名人」と称されるが、苦悩に満ちた半生を送る孤高の落語家。八代目として有楽亭 八雲 の名を継ぐ。今まで弟子は一切取らなかったが、突如目の前に現れた与太郎を迎え入れる。前座、二つ目時代の名は菊比古。

画像引用元「株式会社スタジオディーン」公式サイト

小夏(こなつ)声 – 小林ゆう

 

とある事情から八雲の元に身を寄せる女性で、助六の娘。気が強く癇癪持ちだが、実は素直で真っ直ぐな性格で、亡き父・助六と彼の落語を心から愛している。八雲とは因縁関係にあるようで…?

画像引用元「株式会社スタジオディーン」公式サイト

助六(すけろく)声 – 山寺宏一

小夏の父。八雲と共に戦後の江戸落語界を牽引し、「稀代の天才」と称された落語家。落語に対する情熱は誰よりも強く、八雲とは対照的に豪快な性格だが、ある出来事をきっかけに早逝してしまう。

画像引用元「株式会社スタジオディーン」公式サイト

松田(まつだ)声 – 牛山茂

七代目の頃から八雲に仕える付き人。穏やかで物腰柔らかい性格で、何の知識や経験もないまま落語界に飛び込んできた与太郎にも優しく接する。

画像引用元「株式会社スタジオディーン」公式サイト

みよ吉(みよきち)声 – 林原めぐみ

若かりし頃の八雲と助六の前に突如現れた謎の女性。元芸者。

画像引用元「株式会社スタジオディーン」公式サイト

個人的な感想

まったく落語に興味を持っていなかった私でも楽しめた。落語に人生を捧げた人間ドラマ

一言でいうと…昭和(戦前からバブル以降)の時代を、落語を通じて成長していく2人の人間ドラマが描かれた作品

昭和という時代、2人の正反対の性格の少年たちによる落語への想いが語られ、共に成長してく物語。

え~これは完全いやられました。久々にこれだけ真面目なストーリーを見ましたがかなり面白かったです。おそらく筆者がこの系統の作品にまったく触れていないというか興味がなかったためより面白く感じたと思います。落語という分野の作品を見やすく、2人の人間ドラマを描いて引き込んだ作品。

見ていてとても新鮮な気持ちにさせられて楽しめた作品です。昭和の時代、落語、二人の友情、人間ドラマ、声優の演技、このほかにも諸々組み合わさり、ここに落語という分野のお話が絡み合い非常に魅力的な物語に仕上がった作品です。

まず落語が好きなかたは間違いなく楽しめると思いますし、私のように落語に全く興味ない方でも惹かれる魅力ある物語が展開される作品です。これは素直に見て良かった。楽しめた!と思えた作品でした。

ただし同時に思ったことが、これは人にオススメしずらいとも思えた作品でした。特に若い人には受けないだろうな…と思いつつも、個人的には非常に満足した作品です。ガッツリ濃いストーリー、その人の人生(生き様)をを見たい方にはかなりささる作品だと思いました。

えすえいち
これはかなり意外でしたね。まったく興味がなかった落語が面白そう!と思えた作品になりました(笑)

どんなところがオススメ?

声優陣の演技がとにかくすごいです。

もちろん作品そのものが面白いのですが、さらに目を引いたのが声優さん達の演技です。

ホントに落語を聞いているかのよう感じる演技です。思わず聞き入ってました。いやまぁ…落語を聞いたことがないので落語がどういうものなのか分からないのですが、筆者みたいな素人でもこの作品を楽しめるかどうかで判断をしますが、これだけは言えます。楽しめます。

話を戻しますね。もう声優陣の演技がとにかく凄いんです。

序盤は関智一さんが演じる与太郎(よたろう)のおちゃらけた雰囲気の落語。笑いを誘う話し方でクスッとさせられて、2話以降からは菊比古(きくひこ) 演じる石田彰さんの演技に圧倒させられます。女性から老人の男性までなんでもこなしていく演技の幅に唖然として、菊比古(きくひこ)の友人でお調子者の初太郎(はつたろう)。彼を演じるのは山寺宏一さんに「うわぁ…すげぇ…」と驚かされて笑わされる。

この作品にここまで引き込まれたのは恐らく彼ら声優の演技によるところが大きいと感じました。ずっと聞いていられる。演じているのは1人なのに複数を演じ切る落語。それを声だけで演じる声優の方々。素晴らしいの一言です。声優さんたちの演技に圧倒された作品でした。

こういうところは注意か…も?

本作品は時代の異なる3つの篇からなっています。1期の1話では与太郎放浪篇。2話~13話までが八雲と助六篇。2期が助六再び篇となっています。

時代が飛んだり主人公が入れ替わったりなど紆余曲折します。時代が前後するので少し驚くかもしれません。

1期の最後まで見たら「ここで終わり!嘘でしょ!?」ってなります。

非常に良い所で終わります。筆者の場合「これはすぐに続編見なくては!」となって次の日には2期を見ていました。あの終わり方は気になりすぎでしょ!となった良い終わり方です。

若い人には多少退屈かも?

ファンタジーやSF、ラブコメなどといったメジャーなジャンルとは違うため、どうしても若い人にはとっつきずらい作品だと思いました。

動くアクションや感情を揺さぶられる展開、激しいバトルなどは一切ないためどうしても派手さはない。(ただ落語というものがどういうものか?なぜそれぞれの登場人物は落語が好きになったのか?落語というお話をこれでもかと面白おかしく聞かせてくれるそんな作品です。)

みゃんこ先生
聞くだけでも楽しめるアニメじゃったわい

【昭和元禄落語心中】PV

アニメ公式 Twitter

昭和元禄落語心中のまとめ

儚くも愛おしい。落語という人生を描いた【昭和元禄落語心中】の紹介と感想記事でした。

昭和の時代(戦前からバブルあたり)の落語というもに焦点を当てて、真面目な男と破天荒な男の同門の関係と友情、そして落語の繁栄と衰退を綺麗に描いた作品。

普段はこういった作品を見ないのですが、非常に楽しめました。かなりしっかりとした真面目で笑えるそんなお話でした。落語が好きな方、興味がない方どちらの方にも楽しめる作品だと思いました。(個人的にかなり好きな部類の作品でした)

それでは今回の記事はここまで。また他の記事でお会いしましょう!ではまた!

おまけ Twitterに投稿したお絵描き(模写練習)

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