ジャンル【吹奏楽/青春】

ですので良くキャラクターが話したりド派手なアクションをしたりする作品とは真逆に位置してます。

とても静かで大人しい作品です。その点だけ注意してください。

彼女らが高校最後のコンクールで演奏する自由曲は「リズと青い鳥」

この曲にはオーボエとフルートが掛け合うソロがある。
「なんだかこの曲、わたしたちみたい」そう言ってソロを嬉しそうに吹く希美
希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ

童話の物語に自分たちを重ねながら、日々を過ごす2人。
みぞれががリズで、希美が青い鳥。

しかし、オーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず…

前作【響け！ ユーフォニアム2】で仲直りしたはずの鎧塚みぞれと傘木希美
お互い親友のはずなのになぜか演奏はかみ合わない。

お互いがお互いに依存しあっていた2人がこの曲を通してこれからをどう歩んでいくのか？
ちょっとスピンオフとは思えない内容です。
（ちなみに【響け！ ユーフォニアム】を見ていなくても楽しめる内容となっています。）

誰かに何かを言われた時の何気ないしぐさが凄く細かい。
握る手首を変える、足をほんの少し引く、親指と親指をさする、ちょっとした体の動作としぐさがとんでもない細かい。
人間が何気なくするしぐさをふんだんに盛り込んでいる作品。さりげない動作に「えっマジで…」と言葉が出てしまいました。

そしてそのさりげない動作に噛み合うのが。ちょっとした間の取り方と場の静寂と沈黙。

綺麗な映像と音と間が言葉をあまり発さないで間をもたせます。というかとても心地良いとさえ思わせてくる。

ここまで感情や映像で表現ができるのか…。思わず「嘘だろ…」と思わされました。
美しい映像美とそれに裏打ちされた感情の描き方に圧倒された作品です。

リズと青い鳥を見るなら